東は比治山公園から西は恋駅まで貫通する平和大通りが,元安川を渡るところに平和大橋,本川を渡る所に西平和大橋がかかっています。すなわち平和記念公園の入口の橋であるこの両端のこうらんはいづれもアメリカの著名な彫刻家イサムノグチ氏の設計になる物で昭和27年6月に竣工しました。平和大橋という名称は一般から懸賞募集したもので,応募者1400余点のうち同名称が多く,抽選により佐伯郡地御前の村瀬良亮氏(26)に決まりました。 両橋は新生の広島を象徴するにふさわしいデザインで,平和大橋(88.55×15)は広島の日の出を抽象的に表現し,西平和大橋(101.9×15.3)は日の入りを表現した物です。あまりに奇抜なデザインのため,市議会はじめ市民の間に芸術論まで持ち出されて議論百出の状態でしたが結局決定しました。丹下教授も”私の設計した平和記念公園を引き立てる立派な橋だ”と賞賛しました。 注意:「ひろしま読本」という冊子から抜粋(情報提供:曽川さん) |